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こうほう佐倉 2019年6月1日号(1310号)

【津田 仙・梅子】父娘の功績を次世代へ

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千葉県佐倉市

≪郷土の先覚者から学ぶ佐倉学≫

新五千円札の「顔」に選ばれた津田梅子。日本初の女子留学生であり、「津田塾大学」の創立者でもある梅子は、女子高等教育の先駆者として広く知られています。市では、佐倉ゆかりの先覚者として、梅子とその父、津田 仙(佐倉藩出身)の功績を子どもたちに伝えるとともに、歴史的つながりを生かし、津田塾大学と連携しています。

■津田 仙・梅子 父娘の足跡をたどる

【津田 仙(1837〜1908)】
□西洋野菜を日本へ
津田 仙は、近代農業の普及・発展に貢献した農学者として知られています。佐倉藩士の子として生まれた仙は、慶応3年(1867年)に、福澤諭吉らとともに幕府の訪米使節団に通訳として随行。近代農業や女子教育などへの関心を強めていきます。帰国後、仙はアスパラガスなどの西洋野菜の栽培や農業雑誌の刊行、私立の農学校設立など、農業の近代化に尽力します。

□女子教育や障害者教育に貢献
仙は、次女・梅子を米国に留学させるとともに、女子小学校(青山学院の起源)の設立に尽力するなど女子教育の発展に努めました。さらに、日本初の盲学校などの設立にも関わり、日本の教育に多大な貢献をしています。

【津田 梅子(1864〜1929)】
□女性の地位向上へ
梅子は、日本初の女子留学生の一人として6歳で渡米し、帰国後、日本の女子高等教育の発展に生涯をささげました。
約11年間の留学を終えて帰国した梅子は、華族女学校に勤めますが、専門的な学問研究をしたいという志から、再留学を決心します。

□女子英学塾(現・津田塾大学)を創立
その後、ナイチンゲールやヘレン・ケラーとも交流する機会があり、日本の女子高等教育に力を尽くす決意を固めます。帰国後、私費で女子英学塾(現・津田塾大学)を創立。梅子は、女性の地位向上こそが日本の発展につながると信じ、高等教育を通じて女性の地位向上に生涯尽くしました。

■給食で学ぶ先覚者の功績「津田 仙メニュー」
現在、食卓に並ぶ野菜の多くは、明治以降に日本へ持ち込まれた外国原産のものです。この西洋野菜を日本に広めた人物が農学者・津田 仙です。市内の小中学校では、仙が広めた野菜を使った献立を考え、「津田仙メニュー」として子どもたちに提供しています。
この取り組みは、佐倉学の一環として、津田 仙の命日(4月24日)に行われ、給食を食べながら、仙の功績を学んでいます。

■「佐倉学」郷土を学び将来に生かす
市には、恵まれた自然と原始・古代からの歴史、城下町として培われた文化があります。また、偉業を成し遂げた先覚者が多くいます。佐倉について学び、将来に生かす取り組みが「佐倉学」です。
市内の小中学校や公民館では、佐倉についての授業、講座が行われています。自分が住むまちへの愛着を育み、学ぶことの大切さと新しいものに積極的に挑戦しようとする「好学進取」の気風を育てます。

■郷土の先人の縁を現在に~佐倉市と津田塾大学の連携
市と津田塾大学は、地域社会の発展と人材の育成を図ることを目的に、連携協力に関する包括協定を締結しました(平成29年9月)。

【連携・協力内容】
○教育・文化の振興と発展
○国際化の推進
○人材の育成
○地域活性化
○その他両者が協議し必要と認める事項

□津田塾大学のキャンパス祭で佐倉市を紹介しました
連携協定を縁として、津田塾大学千駄ヶ谷キャンパスで佐倉市をPRしました(平成30年6月2日・3日)。
市の紹介ビデオや佐倉城のCG映像の放映、観光パンフレットの配布などを佐倉市ブースで行いました。特に、甲冑を試着してのサムライ体験や、(株)小川園よりご提供頂いた「佐倉茶」の試飲は大人気。スマートフォン片手に写真を撮り合う学生たちで大いに賑わいました。
今年度も、6月1日・2日と開催される千駄ヶ谷キャンパス祭で佐倉市ブースを設置し、佐倉の魅力を紹介します。

◎津田塾大学 髙橋学長からのメッセージ
「変革を担う女性」の育成を目指して
髙橋 裕子 学長(津田塾大学)

津田梅子は津田塾大学の前身、女子英学塾を創設する前から次世代の女性リーダーの育成に力を尽くし、女性の社会参画の機会を拡大したパイオニアです。
梅子のバトンを着実に引き継ぎ、津田塾大学は2017年度、大学の中長期計画である「Tsuda Vision 2030」を策定いたしました。「変革を担う、女性であること」をモットーとして掲げ、ミッションステートメントでは、「弱さを、気づきに。強さを、分かち合う力に。不安を、勇気に。逆境を、創造を灯す光に。」と謳いあげました。
どのような立場に置かれても、自分の頭でしっかりと考え、行動できる自立した個人。なおかつ他者と共感し、分かち合う力をも持ち合わせた、変革を担う女性たちを育成してまいります。
佐倉市は津田梅子を「郷土ゆかりの先覚者」とし、学校教育や生涯学習などの場で津田仙とともに紹介してくださっています。市民のみなさまには本学にも是非いらしていただければ幸いに存じます。

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問合せ:
・津田仙メニューについて…指導課【電話】484-6193
・佐倉学について…社会教育課【電話】484-6189
・津田塾大学との協定について…企画政策課【電話】484-3374

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協力 佐倉市 〒285-8501 千葉県佐倉市海隣寺町97番地